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シャコ・エビ日記

シャコパンチ、エビパッチン研究者の記録

中身のない情報発信方法を学んでも一流になれるわけがない

若手研究者がどうやって生き残っていくか、という問題は毎日の仕事の合間の昼メシにおにぎりを頬張っているときなんかによく考える。そういうことに関連したエントリなんかを見つけるとつい読んでしまう。この問題には、いくつもレイヤーがあるのだが、例の研究者にも学ぶべきことがあるなどと称して、以下のようなエントリを見た。

 

iPS森口氏に学ぶ一流研究者への道 | BioMedサーカス.com - 医学生物学の総合ポータルサイト

しかし、森口という人物は自分を売り込んだのではない。虚構と見栄でぬりたくった醜悪な例だ。歯を食いしばって、自然科学に挑んでいる大多数の研究者たちのイメージに泥をぬりたくった。

 

もちろん、これを皮肉と読むこともできるだろう。しかし、たとえばこれから研究者を志望しようという大学院生に「やっていることは悪だがこれに学べ」というのは、たとえルールにのっていたとしても受け容れがたい。肩書きと上辺の宣伝方法なんていくら身につけたって中身のなさはすぐに分かるからだ。そんなことよりも自分のオリジナルの結果に到達するために全力をつくすべきだ。売り込み、発信していくのはそのあとの話だ。口ばかり達者になってはいかんと思う。

 

自分としては、こういう人物はいるのだろうなと思ってはいたが、ほんとうにこんなことをここまでやってしまえる研究者がいるのはかなりの驚きだった。こんなのに学んでたら、国民の税金を使って研究をしている我々全員がそういう目で見られるようになってしまう。マスコミにはあんな詐欺に騙されて欲しくないし、研究者としてもそんなやり方を「一流研究者への道」などと言うのは許してはいけないのだ