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シャコ・エビ日記

シャコパンチ、エビパッチン研究者の記録

新聞記者の方は科学論文の分かりやすい紹介を

PseuDoctorの科学とニセ科学、それと趣味: 科学報道に望むこと

分かる必要なんてない。紹介できればいい。論文そのものを読み込むことができなくても、例えば、ScienceやNatureならば、商業誌なのだし、Editorが紹介文を書いている。そういうセクションを読めばよい。タイトルとアブストラクトだけでもよいと思う。

 

あくまで自分の経験だけれども、記者は電話で取材だけすればよいというような発想が丸見えだった。論文を読んだ気配はなし。そして、「何に役立つんですか?」「我々の生活にどのように関わるのですか?」という誰でもできる一般的な質問しかしてこなかった。研究の重要性について、記事にするかどうかは別にして、聞いてくれてもよかったのに。

 

分からない単語が出てくれば、インターネットで検索すればいいのに、それに、著者の名前で検索でもすれば、関連情報なんていくらでも手に入るのに、そういうこともまったくした様子がなかった。高校生にインタビューされたことがあったが、高校生のほうがよっぽど学術的な意味について、目をキラキラさせながら質問してくれた。彼等なりに調べたのだということが分かる質問だった。

 

記者は、記事を出す前に見せてくれることもなかった。一年以上前のことだが、報道について失望ばかりした残念な気持ちが蘇えってきた。ノーベル賞を台無しにする騒動は、当の論文について、ちょっとでも興味があれば防げたことだ。広報だとか科学技術コミュニケーションのあり方の問題は重要だけど、そこへ行くまでのほんの前提になるような話だと思う。