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シャコ・エビ日記

シャコパンチ、エビパッチン研究者の記録

数学ガールを読んだ

id:hyukiさん著の「数学ガール/フェルマーの最終定理」を読んだ.

数学ガール フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)

数学ガール フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)

最近,情感のある本を読んでなかったので,そういう刺激が欲しいなぁと思っていた.以前に前著を読んで感動し,次も出たら読もう読もうと思っていたのだが,なかなか余裕がなくて読めなかった.といっても,いま余裕があるわけではないのだが.


今回も期待以上に楽しめた.高校生のころ,背伸びをして,数学ができるやつと整数論の難しめの受験問題をやっていたころを思いだした.淡い青春の思い出がよみがえった.それとともに,ある種のロジカル・ハイを味わった.最後のほうは,詳細は分からないけど,大枠の展開がつかめただけではある.それでも,十分に楽しめた.id:hyukiさんの文章は,読者に伝えるべき情報の量が,適度に小さめに制御されていて,読んでいける.そして,その小さめのブロックが論理で自然に構築されていく感覚を憶える.


専門に勉強しているわけではないだが,論理性というのは,どうやって生れるのか,ぼんやりと考えた.理解には,納得が必要だと思う.納得には,論理があたりまえのようにある.ドイツ語では.logischというのは,「あったりまえじゃん」のように,軽い感じで使われるらしい.ふつうにわれわれは論理の中で生きている.論理がつなぐのは,事化した現象だ.この事化ということには,抽象レベルがたくさんある.その階層の中で,横のつながりと縦のつながりを論理が支えている.しかし,これは出来合いのものではなくて,つくる仕事,支える仕事をいろんな人がしている.