シャコ・エビ日記

シャコパンチ、エビパチン研究者の記録

美しさを生み出す技術

確率としては3割。しかし、3割の確信があればいいと思いました。3割の可能性があれば、本気でやれば絶対にできるはずだ、と。そしてあるとき、まったく違う角度からアイデアが浮かぶんです。いつか何かの文献で見た、液体を使って金属を成形する、という方法。液圧成形です。調べてみると、なんと実用化する機械がスウェーデンにあった。すぐに飛んでいきました。しかし、チタンなど加工したことはないという。1台7500万円。加工ができるかどうかわからない無謀な買い物です。しかし、私はこれに賭けました。そして再挑戦。独自の技術を加えてやってみると、ものの見事にうまくいったんです。

iPodがヒットした要因にデザインがあることは言うまでもないと思うが、これを実現する技術が日本の技術だったというのは知らなかった。日本は新しいアイデアをざっくり形にするよりも、完璧なもの、きめの細かさを感じさせるものをつくることが得意なのだということがさらに確信となった。アップルの製品が美しい*1のはアメリカのメーカー製品の中でも例外かと思っていたが、実際に作っていたのは、日本の技術だったのだ。スティーブ・ジョブスのデザインへのこだわりは、知っていたが、実現させていたわけではないわけだ*2

ところで、ここで言われる電解研磨という方法は、金属電極の先端をとがらせるのに、神経生理学では使ったりします。

*1:と私は思うのだが...

*2:http://d.hatena.ne.jp/katsumushi/20060521